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言葉の雑学
<草鞋>わらじ
「とろとろに 榾火(ほだび)燃えつつ わが寒き 草鞋の泥の 乾き来るなり」(若山牧水)
ワラで作ったクツ、つまりワラグツのウ音便形が
わらうづ(ワロウズ)、撥音便が わらんづ(ワランズ)。
その転じた語形 ワランヂ(ワランジ)から“ン”が落ちたのが
ワラジで「草鞋」の表記は和漢共通(大言海)。

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[2009/04/20 12:13] | 言葉の雑学 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
言葉の雑学
<水泡>みなわ
「汲み入るる水の水泡のうづまきに浮かびて赤きトマトの実よ」(若山牧水)
小学館古語大辞典に「『水(み)+な+泡(あわ)』の約で、
『な』は古い連体助詞」とある。
“mi-na-awa”の連母音の“a”が一つ脱落した語形だ。
港は“水+な+門(と)”、水上は“水+な+上”と似た構造を持つ語。

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[2009/04/19 11:09] | 言葉の雑学 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
言葉の雑学
<烏賊>いか
「いきのよき 烏賊はさしみに 咲く花の さくら色の鯛はつゆにかもせむ」(若山牧水)
死んだふりをして浮かぶイカをカラスが食おうとしたその瞬間、
逆にカラスに巻き付いてエジキにしたところから「烏賊」と書くとの説がある。
語源は『倭訓栞』に「形もいかめしく骨もことやうなれハ名をつくる形べし」と。

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[2009/04/18 18:31] | 言葉の雑学 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
言葉の雑学
<土竜>もぐら
「土竜来よ 地(つち)にかくれて 冬の陽の けぶれるを見ざるべし 出で来よ(いでこよ)土竜」(若山牧水)
この歌ではムグラと読ませている。
『名義抄』で「隆」をウクロモツと訓じている。
土を盛り上げる意。
その名詞形からの変化、ムグロモチがさらに省略変化したのがモグラ。
土竜と表記するのは日本式か。

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[2009/04/17 18:42] | 言葉の雑学 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
言葉の雑学
<海人>あま
「海人が村 裏の岩山にとりどりに 洞をうがちて 物置けり見ゆ」(若山牧水)
「海女」は常用漢字表付表にあるが、アマはかつて女ばかりでなかった。
で、海人、海士、蜑、白女郎などとも書いた。
海人をアマというのは「海より転したる也」と『倭訓栞』に。
そういえばウミとアマは母音交代形だ。

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[2009/04/16 18:44] | 言葉の雑学 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
言葉の雑学
<耳朶>みみたぶ
音読みすればジダ。「朶」は“しだれる”“えだ”の意を持つ。耳の下部の垂れ下がったところだから、みみたぶだ。
「桃色の 緋桃のいろの 耳朶の 少女(おとめ)は泳ぐ 辺浪(へなみ)がなかに」(若山牧水)
「辺浪」は“へつなみ”とも。岩辺に打ち寄せる波の意。健康的なエロスが読み取れる歌。


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[2009/04/15 10:44] | 言葉の雑学 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
言葉の雑学
<山魚>やまめ
「山魚釣ると 人身を臥せて 這ひてとる 岩の上なる 山桜花」(若山牧水)
大漢和辞典サンギョ(山魚)は「山間の渓流に棲む魚」とあるが、
ヤマメと同じかどうか分からない。
大辞林の表記は「山女、山女魚」、広辞苑は「山女」のみ。
「山魚」は牧水の用字か。山女にはアケビの訓もある。

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[2009/04/14 12:44] | 言葉の雑学 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
言葉の雑学
<旅籠>はたご
「鉄道の 終点駅の 渓あいの 杉のしげみに たてる旅籠屋」(若山牧水)
「旅籠」は俗な用字。元来は「旅行ニ馬ノ食ヲ盛ル籠」という意味で、
そこから「旅人ヲ宿シ或ハ其ノ食事ヲマカナフコトヲ業トスルコト」に転用せられた語と
国語調査委員会編『漢字要覧』(明治41年)にある。




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言葉の雑学
<東風>こち
「東風吹くや 空にむろだつ 白雲の 今朝のしげきに 雲雀なくなり」(若山牧水)
幸田露伴は『音幻論』でコチのチを風と見ているが、ヒガシの原形がヒムカチとし、この上部を略したカチがコチに変化し、東から吹く風をコチカゼといった、その省略形という田井信之の語源説(「語源を探る」)も捨て難い。

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[2009/04/12 17:55] | 言葉の雑学 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
言葉の雑学
<東明>しののめ
「死にゆきし 人のごとくも なつかしや この東明の 岬の藍色」(若山牧水)
「東雲」が一般的な書き方。岩波古語辞典に「篠目、シハメ、或は東雲と作る。日本の世話、早朝の義也」との「文明本節用集」かわの引用が載る。明け方の薄明るさをシノダケで編んだ明かりとりのそれになぞらえた。

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[2009/04/11 11:54] | 言葉の雑学 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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