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言葉の雑学
<役を買って出る>
「あんまり親御さんが気の毒なんで、儂が勝手にこの役を買って出たんだ」(井伏鱒二『多甚古村』)
自ら進んで役割を引き受ける意の慣用表現。
「山田の息子から手を引いてくれぬか」と、
駐在さんが説諭しているカフェ・ルルの女 ハルミが山田に頼まれたのかと
尋ねたのに対する駐在さんの返事。

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[2009/06/30 09:51] | 言葉の雑学 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
<頭をかく>
「・・・『あれ、わっしもですかい。困っちゃったなぁ(中略)』と頭をかき、
それでもおとなしくハルミといっしょに私の後について来た」(井伏鱒二『多甚古村』)
若い学士をだましたハルミとともに、
用心棒気取りの福も一緒に説諭のため交番に連れて行くシーン。
“面目ない”という心理を頭をかいて示す身体表現。
[2009/06/27 17:48] | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
言葉の雑学
<ただでは置かない>
「・・・『何だ何だ。誰だ姐さんに変な真似をするのは』と怒鳴って
『ただでは置かんぞ』と学生服の暗闇の福が顔を出した」(井伏鱒二『多甚古村』)
何事もないでは済まないぞ。という脅し文句。
駐在さんとは気づかず用心棒気取りの福が腕まくりをしたのだ。

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[2009/06/26 12:15] | 言葉の雑学 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
言葉の雑学
<しなをつくる>
「瞬間、彼女は向うむきのまま、どぎっとした風だかゆっくりと向きなほり、
しなをつくって『まぁ、甲田さん、おどかしっこなしよ(中略)』と気障な口をきいた」(井伏鱒二『多甚古村』)
なまめかしいしぐさをして媚態を示すさまに用いる。
駐在さんに声をかけられたときの女のとっさの反応。

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[2009/06/25 11:53] | 言葉の雑学 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
言葉の雑学
<目を光らせる>
「いかがはしい店で、当局でもかねて注意の目を光らせてゐたものである」(井伏鱒二『多甚古村』)
厳しく監視するときに用いるが、そうした監視の目の様子を眼光の鋭さに例えた慣用表現。
が、いかがわしい店というものはとかく目を光らせる当局の目を盗む、
かくて当局の目をかいくぐって悪事を働くのだ。

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[2009/06/24 21:57] | 言葉の雑学 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
言葉の雑学
<火に油>
「・・・あんまり若いものをがみがみ叱るのはいきまへん。却って火に油や」(井伏鱒二『多甚古村』)
「火に油を注ぐ」を省略した言い方。
親が子を叱るとき、あんまりがみがみやるとかえって逆効果だと
親子げんかの親への駐在さんの説得のせりふ。
“物事の状態が激しさを増す”の意に使う慣用表現。

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[2009/06/23 11:05] | 言葉の雑学 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
言葉の雑学
<辛酸をなめる>
「しかし私は貧乏人の子に生まれたおかげで、世の中の辛酸をなめました」(井伏鱒二『多甚古村』)
“苦労する”の意。辛酸は辛さと酸っぱさ。実人生の苦労を、そういうものをなめたときの感覚に例えたのである。駐在さんが、私には親子げんかがしたくてももう親がいないと若い学士を説得する場面でのせりふ。

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[2009/06/22 15:11] | 言葉の雑学 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
言葉の雑学
<頭を下げる>
「・・・親の意見を聞くときには、頭を下げろ。意見が頭の上を越すと昔風にはさう云ひますが、貴方は昔風ではないですね」(井伏鱒二『多甚古村』)
ごめんなさいと降参するときのポーズによる慣用表現。
頭を下げれば腹の立つどんな意見も頭の上を通り越してゆくとは昔の人の何と賢いこと。

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[2009/06/18 11:28] | 言葉の雑学 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
言葉の雑学
<魂を入れ替える>
「・・・と云ふと『どうか魂を入れかへてやって下され』と云った」(井伏鱒二『多甚古村』)
肉体のどこかに魂が宿っていて、それがどんな性質のものかで人間は変わる。
怠け好きな魂の宿主は怠け者だ。
だからいい魂に入れ替えてやる必要がある。
そういう霊魂観のない民族には理解しがたい慣用表現。

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[2009/06/10 13:41] | 言葉の雑学 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
言葉の雑学
<あぐらをかく>
「倅は仕立おろしの背広を着て胡座(あぐら)をかいてゐたが・・・」(井伏鱒二『多甚古村』)
“かく”には 汗、いびき、べそ、恥など「体内にある汚いもの、
好ましくないものを外に出す」(大辞林)の用法もある。
正座に対し好ましくないものとのニュアンスが感じられるのは
「かく」によるものか。

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[2009/06/09 15:06] | 言葉の雑学 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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